ローンカードの普及や貸金業者に対するイメージが変化したことから、お金を借りる行為に抵抗を感じない人が増えています。必要な時にまとまった金額のお金を借りるのは生活に余裕を持たせる方法の一つですが、借りる相手が悪いと後になって重大なトラブルになる危険があります。

お金を借りる際の注意点を学び、トラブルを避けることを心がけましょう。

貸金業とヤクザの関係について

貸金業は人類の歴史の中で最も古くからある仕事の一つとされています。特に現金のやり取りが普通に行われる社会では個人や企業の違いを問わず、多くの場で貸金業からの借り入れが行われています。その一方でお金を借りるのは恥ずかしい行為という認識も古くからまん延していたため、貸金業もまっとうな仕事とは見做されなかった時代が長く続いていました。

そのため、社会のはみ出し者であるヤクザが貸金業を行うことも決して珍しいことではありません。ヤクザによる貸金業は地域や時代に関係無く行われていました。

これは貸金業がまっとうな仕事とは見做されなかった偏見があったのに加え、業務を円滑に進めるためには多額の資金が不可欠だったためです。

貸金業は貸し付けたお金に発生する利息が会社の利益になります。業務を維持するためには手元に貸し付け用のお金を置いておく必要があるので、ある程度の資産を保有していることが開業に必要な条件です。ヤクザは不正な方法で取得した資産を持っていることが多いので貸金業を始めるのが容易です。

また、表沙汰に出来ない隠し財産を持っている人と結託して貸金業を行うケースもあります。

ヤクザによる貸金業務の特徴

現在の貸金業は様々な法律に沿った形で運営されています。金利の設定や返済を請求する時間帯などの事柄が厳しく定められているので、業者は違法行為を避けるために慎重な業務を行っているのが現状です。そのため、借り入れを行った人が返済請求で心身共に疲弊してしまうことは殆どありません。

しかし、規制が緩かった時代はヤクザにとって貸金業は高い利益を得られる重要なシノギとして重宝されていました。お金を借りるのは恥ずかしい行為とされていた風潮もヤクザに味方していた側面があります。借金に関するトラブルに巻き込まれても相談する相手がいない状況では貸した側のヤクザが圧倒的に有利です。

そのため、貸金業はリスクが少ない、優良なシノギとして扱われていました。ヤクザが行う貸金業務は規制を拡大解釈した、グレーゾーンな行為が主流です。貸し付け金に対する金利を多く取りたてるため、わざと少額の返済を選ばせて長く搾り取るなど、合法でありながら借りた側に大きな負担を強いる営業形態が普通です。

また、具体的な規制が無い事柄についてはヤクザ特有の恫喝行為で事を進めるのも特徴の一つです。深夜の取り立てや無言電話、近隣への吹聴などの嫌がらせもヤクザが関わる貸金業務では普通に行われていました。

規制強化と違法な貸金業務の関係

ヤクザが営む貸金業が様々なトラブルを引き起こしたことから法律が厳しくなり、金利の上限や融資可能な金額、返済の請求行為などに細かい規制が設けられました。特に融資金額の制限は収入を超える程の借り入れを防ぐ意味で作られた規制なので、返済不可能な相手と承知していながら貸し付けを行うと貸金業者の側にペナルティが課せられます。

そのため、強引に貸し付けを行って金利分のお金を搾り取るヤクザ的な営業が不可能になりました。

その反面、強化規制は正規の届け出を出さずに営業する闇金業者が増加するきっかけにもなりました。闇金は正規の届け出を出さずに営業する貸金業者を指す俗称です。届け出を出していないので法律上は存在しないことになっている業者であり、正規の貸金業者に課せられる様々な規制とは無関係で営業しています。

闇金は経営しているヤクザの気分次第で金利の数値が変わるのが普通なので、実質的には基準や制限が一切ありません。俗にトイチやトゴなど、金利の割合や発生するまでの日数で闇金の呼び方が変わりますが、法律で定められた規制の外にある違法業者なので明確なルールや基準がありません。

また、闇金は正規の業者が行う、融資を申し込んだ際の審査も全く行わずにお金を貸します。そのため、他の貸金業者を利用出来ない多重債務者が利用者の多くを占めるのが特徴です。

ヤクザが関わる貸金業を利用する危険性

闇金は存在そのものが違法なので、借りたお金を返済する法的な義務はありません。相手側が返済を要求しても無視するのが法的には正解です。闇金の側も事を公にしてまで返済を求めることは出来ないことから、借りたお金を返さなくても良いという認識が普通です。

しかし、闇金のようにヤクザが関わっている貸金業者を利用するのは金銭的な意味だけではなく、自身の生活やプライバシーの面から見ると非常に危険な行為であることを理解する必要があります。ヤクザは利益を得るために様々な違法行為を働いています。

また、一つのシノギから別の新しいシノギを確立させるのもヤクザの手口です。違法な貸金業についても法外な設定の金利で利益を得るだけではなく、借りた側の個人情報を名簿屋に売る目的で営業しているケースがあります。

お金を借りる際は免許証などの公的な身分証明書を提示しますが、ヤクザは他人の身分証明書を使った違法ビジネスのノウハウに長けています。そのため、自分が知らないうちに名前や住所が悪用されている可能性があるのでヤクザ金融は利用しないのが賢明です。

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ヤクザが関係している貸金業者を見分ける方法

法律が厳しくなった現在であっても、届け出を出している正規の貸金業の運営にヤクザが関わっていることがあります。ヤクザが関与している業者を利用するのはヤクザ本人から直接お金を借りるのと同じ行為です。ヤクザと関わりを持たずに借り入れを行うためには貸金業者の運営状況を慎重に確認することが重要になります。

ヤクザが関与している貸金業者は表面上は明記されていない、法外な金利を取るための営業を行っています。ブラックOKやその場ですぐ融資など、多重債務者でも借り入れが出来るかのよう謳う所は正規の業者であってもヤクザが関係している可能性があります。

特に他社で断られても貸しますなど、申し込み時の審査が緩いと思わせる文面を提示している業者は高確率でヤクザが運営に関与しているので、後のトラブルを避けるためには絶対に利用してはいけません。